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桶谷式手技とは

桶谷そとみ先生が考案された
​​​​​​​乳房マッサージと母乳育児方法です。

「桶谷式」とは、助産師の故・桶谷そとみ先生によって考案された乳房マッサージのことを指します。

正式には「桶谷式手技(乳房マッサージ)」といいます。

第2次世界大戦の最中、母乳が足りず栄養状態が悪いために命を落としていく赤ちゃんを目の当たりにするというつらい経験から、
桶谷そとみは「母乳は出るものであり、出せるようにしなければ」という思いで試行錯誤の末、
​​​​​​​お母さんに苦痛を与えず乳房の調子を整える独自のマッサージ方法を確立していきました。

また、お母さんの乳房の調子や体調が良好であること、つまり心身ともに健康であることが、
その母乳を飲む赤ちゃんの健康や順調な発育につながるという「母子一体性の理念」を提唱し、
​​​​​​​哺乳動物である人間がもつ本来のリズムを大切にすることを訴えました。

その後、桶谷そとみは多くのお母さん方、医療従事者の支持を受け、
多くの助産師がその技術を学びに来るようになり、
​​​​​​​1982年に、桶谷式乳房管理法研修センターを開設し、手技の伝承と多くの母子への母乳育児支援に全力を注ぎ、その生涯を終えました。​​​​​​​

現在は、桶谷そとみの意志を引き継いだ後進達によって、桶谷式母乳育児推進協会を発足させ、
​​​​​​​桶谷式乳房管理法の正しい伝承と桶谷式乳房管理士*の育成、母乳育児支援活動を行っています。

現在の会員数は558名(2021.3.28現在)。全国の助産院(母乳相談室)をはじめ、病産院で皆さまの母乳育児をサポートしています。

※桶谷式乳房管理士は、助産師の国家資格を有し、桶谷式乳房管理法研修センターで1年間の研修を修了し、桶谷式母乳育児推進協会の認定を受けた母乳育児支援の専門家です。

桶谷式手技(お乳のケア)のメリット・できること

桶谷式手技(お乳のケア)の
​​​​​​​メリット・できること

桶谷式手技では、おっぱいマッサージを行って母乳がスムーズに出るようにし、
​​​​​​​母乳育児のトラブルを解消することを目的としています。

母乳が足りない場合

母乳分泌を促し、赤ちゃんが飲みやすくなるための手技を行います。
​​​​​​​母乳は排出した分作られるという特性に従い、赤ちゃんがより効率的に母乳を飲めるように飲み方、飲ませ方をアドバイスいたします。

母乳が出過ぎる場合

おっぱいの量は、段々と赤ちゃんの飲む量に合わせて作られるようになるものです。
しかし中にはなかなかうまくいかずに常に溜まってしまい、赤ちゃんがむせてしまうことや、時間が空かないと飲まなくなってしまうこともあります。
​​​​​​​赤ちゃんの射乳反射によって排出されるお乳になるような手技をするとともに、なるべく授乳後におっぱいが残らないよう飲んだ後にはすっきりす
るための赤ちゃんの飲み方や飲ませ方について指導いたします。

つまりやしこり、白斑ができてしまう場合

乳腺の通りが悪くなってしまうことが原因のため、通りを良くして赤ちゃんがよく飲んでくれるように促します。
乳腺の流れが良くなりお乳がすっきり出るようになると解消に向かう場合が多いです。
​​​​​​​また、赤ちゃんが、トラブルのある乳腺のおっぱいも毎回しっかり飲んでくれるような飲み方・飲ませ方についてのご相談も承ります。

乳頭に亀裂ができてしまう場合

亀裂ができてしまう原因は、赤ちゃんの吸い方が浅いだけでなく、おっぱいの循環が良くないために乳頭や乳輪の伸展性が不良な場合に多いです。
手技を受けると乳輪・乳頭も柔らかくなるので傷がつきにくく、赤ちゃんにとっても飲みやすい状態になります。
傷の痛みは授乳をお休みすると少し和らぎますが、おっぱいの循環がよくない状態だと飲ませ始めればまた傷になってしまいます。
​​​​​​​痛みの少ない授乳の仕方を工夫し、思うように授乳ができなくても母乳分泌を維持させられるような方法を一緒に考えます。​​​​​​​

直接授乳が出来ない場合

赤ちゃんにお乳を吸いたい意欲はあるが、まだ単にコツをつかんでいないために吸い付けないという場合と、そもそも哺乳瓶に慣れてしまったり直接授乳に苦手意識が生まれてしまったりしているなどで、おっぱいを近づけただけで嫌がってしまう場合もあります。
その他にも、何らかの理由で急に赤ちゃんが飲まなくなってしまったり、飲みながら怒ったり引っ張ったりする場合もあります。
赤ちゃんが直接の授乳の姿勢になった時、まずは安心して少しずつ授乳を練習しようという気になってもらうことが重要です。
​​​​​​​そのために出来る自宅での練習方法を、実際の授乳の様子を見させていただくことで探り、さらには手技(マッサージ)で吸い付きやすく、出やすいおっぱいへと整えていきます。

卒乳・断乳の後のケア

おっぱいが溜まった状態になると、身体がもう作る必要がないことを認識しておっぱいを作る機能は低下していきます。
おっぱいの止まるペースは授乳の回数や体質によって人それぞれですが、自覚症状がなくてもしこりやつまりのある状態で止まってしまうことで古いおっぱいが残ったままの状態になる場合もあります。
そこで、おっぱいを溜めた状態にして母乳分泌を少なくするとともに、何回か丁寧に搾乳することで古いおっぱいがなるべく残らないようにします。
​​​​​​​卒乳・断乳時のしこりや乳腺炎の予防のために事前に手技を受けられることもおすすめしています。​​​​​​​

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